ちょっとベクトルレジスタについて似たようなアイデアを考えたので探して読んでみた。 Delaying physical register allocation through virtual-physical registers https://ieeexplore.ieee.org/document/809456 MICRO-32 物理レジスタのLate Allocation(実…
これまでのベクトルロード命令は、すべて1つのリクエストがキャッシュの境界を超えないように制御してきた。 しかし実際にはそんなことはなく、キャッシュの境界を超える場合はそれに応じて相応の処理を行わなければならない。 それについて考えた。 まず、…
GitHubで発見したRISC-Vのベクトル命令テストケースを試してみることにした。 結構こいつはきちんと基本的なテストケースを作ってくれるっぽい。 github.com git clone https://github.com/ksco/riscv-vector-tests.git 基本的には上記ディレクトリでmakeを…
面白そうな論文があったので読んでみることにした。続き Cache Refill/Access Decoupling for Vector Machines https://ieeexplore.ieee.org/document/1551005 msyksphinz.hatenablog.com msyksphinz.hatenablog.com 評価 DVM (Decoupled Vector Machine) : …
自作CPUのレジスタファイルは非常に多くの読み込みポートと書き込みポートを使用しており、それだけで非常に多くのLUTを消費してしまう。例えば、ちょっと豪華なバックエンドを実装すると、 ALUが1パイプラインにつき2ポートの読み込み、1ポートの書き込み、…
自作CPUの環境に、モデルシミュレータのサイクル精度との比較環境を構築した。RTLもモデルシミュレータも波形ビューアで表示可能なログを表示することができ、パイプラインの挙動を比較することができる。 このためには、大まかに言って以下の作業が必要だ。…
面白そうな論文があったので読んでみることにした。続き Cache Refill/Access Decoupling for Vector Machines https://ieeexplore.ieee.org/document/1551005 msyksphinz.hatenablog.com 5.1 "SCALE" Decoupled Vector Processor VEUはクラスタ化 4バンク・4…
面白そうな論文があったので読んでみることにした。 Cache Refill/Access Decoupling for Vector Machines https://ieeexplore.ieee.org/document/1551005 Cache Refill/Access Decoupling for Vector Machines 諸元 37th International Symposium on Microarc…
単純なベクトル命令のベンチマークだけど、想定する性能が出ない。 これはやはりパイプライン中であまり見たくないいろんなハザードが発生するからで、この辺を何とかしないといけない。 やっぱり気になるのはベクトル・ロードの実行中にいろんなハザードが…
面白そうな論文があったので読んでみることにした。 Effects of MSHR and Prefetch Mechanisms on an On-Chip Cache of the Vector Architecture https://ieeexplore.ieee.org/document/4725165 1. 概要 ベクトル・スーパーコンピュータのためのMSHRおよびプ…
自作CPUコアのVivadoでの論理合成を試行する。 最初にVivadoのバグによって論理合成が進まなくなってしまった。 https://support.xilinx.com/s/article/73178?language=ja これを修正する必要があった。 commit 9186fa64e6e925c64e13211873517c999d79dfb0 Au…
簡単なベクトル命令のベンチマークを作って、動かしてみようと思う。 作ったのはAXPYで、単純に2つのベクトル要素をロードして足し算して、ベクトルストアするだけだ。 一応ベンチマーク自体は正しく動くようになったのだが、思ったほど性能が出ていないので…
X(旧Twitter)で調査して乗っていた、CXXRTLというツールについて調査した。 これはYosysに付属しているバックエンドツールで、RTLからC++を生成するツールらしい。 つまるところ、Verilatorと同じような機能を持っているが、Verilatorと違って入力ファイルは…
簡単なベクトル命令のベンチマークを作って、動かしてみようと思う。 作ったのはAXPYで、単純に2つのベクトル要素をロードして足し算して、ベクトルストアするだけだ。 // vvadd function void vvadd( int n, int a[], int b[], int c[] ) { int i; for ( i …
ベクトルストア命令の投機的実行について考える。 通常、投機的実行を行うと、ストア命令はアドレスとデータを保持してその命令がコミット状態(例外などで破棄されない)になるまで待ち合わせ、コミット状態になった時点でキャッシュに書き戻す。 しかしベク…
ちょっと古い論文だが、"Decoupled Vector Architectures"という論文を読んでいる。 https://ieeexplore.ieee.org/document/501193 msyksphinz.hatenablog.com 次に性能について。Decoupled Vector Architectureと、リファレンス・アーキテクチャの性能を比…
vsetvli命令を投機的に実行する場合を考える。 デフォルト状態: - head_ptr : 現在のvlvtypeレジスタが、投機的にどこまでエントリを確保しているかを意味する。デフォルト値は0。 - tail_ptr : 現在のvlvtypeレジスタの投機実行が、どこまでコミットされて…
なんとなくSynopsysが発表したRISC-Vコアのラインナップを眺めていたのだが、結構重装備なコアが用意されていてびっくりした、という話。 www.synopsys.com ARC-V RMX Series:組み込み向け32ビット・ローパワー・プロセッサ 3~5ステージパイプライン 低消費…
ベクトル命令における、LMUL>1の対応というのは結構難易度の高い問題だ。 今回はその解決方法として、LMULの値がVSETVL命令で変更されると、例外を出して物理レジスタの構成を整列し直す方式を考えたい。 ここでは、Spikeの実装のみを示すが、同様にハードウ…
ベクトル命令における、LMUL>1の対応というのは結構難易度の高い問題だ。 今回はその解決方法として、LMULの値がVSETVL命令で変更されると、例外を出して物理レジスタの構成を整列し直す方式を考えたい。 ここでは、Spikeの実装のみを示すが、同様にハードウ…
IMP: Indirect Memory Prefetcherという論文があり、これはGather/Scatterに対してどのようにプリフェッチを出すかというものを提案した論文になっている。ちょっと読んでまとめてみようと思う。 https://ieeexplore.ieee.org/document/7856597 前回はプリフ…
ちょっと古い論文だが、"Decoupled Vector Architectures"という論文を読んでいる。 https://ieeexplore.ieee.org/document/501193 ベクトル命令というのは、メモリの壁を乗り越えるための手法として考案された命令セットである。メモリチップはCPUに対して1…
ベクトル命令における、マスク命令をどのように実行するのかについて考えたい。 ベクトル命令にはマスク命令という、各要素の比較を実行してその結果をマスクとしてベクトルレジスタに格納する命令がある。 ベクトルレジスタには、マスクフォーマットという…
IMP: Indirect Memory Prefetcherという論文があり、これはGather/Scatterに対してどのようにプリフェッチを出すかというものを提案した論文になっている。ちょっと読んでまとめてみようと思う。 https://ieeexplore.ieee.org/document/7856597 前回の続き、…
IMP: Indirect Memory Prefetcherという論文があり、これはGather/Scatterに対してどのようにプリフェッチを出すかというものを提案した論文になっている。ちょっと読んでまとめてみようと思う。 https://ieeexplore.ieee.org/document/7856597 問題のモチベ…
ちょっと気になっていたことではあるのだが、アウトオブオーダ実行ではメモリアクセスのリクエストもアウトオブオーダになり、ストライド検出器によって正しいストライド値を検出できないことがある。 LSUのパイプラインが3本あるような場合、メモリアクセス…
ちょっと古い論文だが、"Decoupled Vector Architectures"という論文を読んでいる。 https://ieeexplore.ieee.org/document/501193 この論文は、ベクトルプロセッサにおけるデカップリング技術の使用が、ベクトルプログラムの性能を大幅に向上させることを示…
いよいよ自作CPUにベクトル・メモリ・アクセス命令を実装するときが来た。まずは簡単なUnit Strideロード命令を実装しようと思う。 何も考えずに、Cacheableな領域にストレートにアクセスする形式から考えていきたい。 ベクトル・ストア命令の実装を検討して…
T-Headが提案しているRISC-VのMatrix Extensionについて、マニュアルを読みながら理解していこうと思う。 とりあえずマニュアルで、どのようなレジスタが存在しているのかを理解していく。プログラミングモデルとサンプルコードも読み進めていきたい。 githu…
T-Headが提案しているRISC-VのMatrix Extensionについて、マニュアルを読みながら理解していこうと思う。 とりあえずマニュアルで、どのようなレジスタが存在しているのかを理解していく。プログラミングモデルとサンプルコードも読み進めていきたい。 githu…