FPGA開発日記

カテゴリ別記事インデックス https://msyksphinz.github.io/github_pages , English Version https://fpgadevdiary.hatenadiary.com/

Kriste Asanovic教授のVector Phd Paper輪読メモ (6. 電力効率)

people.eecs.berkeley.edu

2. 背景と動機 (続き)

エネルギー効率

  • エネルギー消費の指標
    • ETR : Energy to Throughput Ratio (ETR) 低電力プロセッサのエネルギー効率に対する適切な尺度 (Lower is better?)

 \text{ETR}=\dfrac{\text{Energy}}{\text{Throughput}}=\dfrac{\text{Power}}{\text{Throughput}^2}

  • エネルギー効率を上げる方法
    • 並列度を上げる。N個の演算が並列に実行されると、演算毎のエネルギーは変わらないが、スループットが大きくなるため、ETRが改善される。
    • インオーダスーパースカラプロセッサでは、1命令あたりの$C_\text{EFF}$が増加する。
    • アウトオブオーダスーパースカラプロセッサでは、さらに$C_\text{EFF}$が増加する。
    • ETRを改善するためには、高速化の割合が、$C_\text{EFF}$の増加分よりも大きくならなくてはならい。
      • これは、積極的なスーパースカラでは達成できない
      • ベクトルマシンは、単純な構成によりETRを改善させることができると考えられる。
    • 命令フェッチ
      • ベクトルユニットにより、命令フェッチの回数を劇的に減らすことができる。ETRを改善できる。
      • StrongARMマイクロプロセッサでDhrystoneベンチマークを実行した際の消費電力の内訳では、電力の54%がフェッチ度でコードで消費されていることが分かる。
    • レジスタファイルへのアクセス
    • データパス・データ
      • データ感が独立なため、データパスのスイッチングエネルギーが削減されるはず
    • データパス制御線
      • データパス制御信号の切り替えはベクトル毎に1回だけなので、$C_\text{EFF}$が削減できる
    • メモリアクセス
      • メモリシステムへのアクセスパタンが規則的であるため、さらなる省エネルギー化が可能となる

msyksphinz.hatenablog.com

msyksphinz.hatenablog.com

msyksphinz.hatenablog.com

msyksphinz.hatenablog.com

msyksphinz.hatenablog.com