FPGA開発日記

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SiFiveの新RISC-VコアIP(E51, E31 Coreplex IP)

RISC-V 6th Workshop にて、SiFiveが新RISC-VコアIPであるE51を発表した。これまで発表されていたE31 Coreplex-IPは32ビット版だが、E51は64bitだ。

www.eetimes.com

SiFiveはそれ以外にも、E51の有償サポートを発表している。足回りのIPにより値段が若干変わるが、有償サポートは1年のライセンスで$600となっている。

dev.sifive.com

E31とE51はほとんど構成が変わらず、コアの内容だけが32bitから64bitとなっている。どちらもLinuxをサポートしていないが、Exxシリーズではなく、UxxシリーズではすでにLinuxをサポートしている。

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また、E31もE51も、リクエストすればRTLをダウンロードできるようになっている。

dev.sifive.com

今回発表されたE51、また既存のE31の特徴をまとめると、

  • RISC-V ISA準拠
    • E31 : RV32IMACサポート
    • E51 : RV64IMACサポート
  • マイクロアーキテクチャ
    • 整数乗算、除算ハードウェアをサポート
    • アトミック演算をサポート
    • Complexモードをサポート
    • マシンモード、ユーザモードを持つ
    • インオーダ 5-6ステージパイプライン
  • メモリ
    • 16kB, 2-way 命令キャッシュ
    • 最大64kBのデータキャッシュ
  • 割り込み
    • ローカル割り込み
    • プラットフォームレベル割り込み
    • Coreplexローカル割り込み
  • 8領域のメモリプロテクション
  • 性能
    • E31 : 1.61 DMIPS/MHz, 2.73 Coremark/MHz
    • E51 : 1.80 DMIPS/Mhz, 2.76 Coremark/MHz