FPGA開発日記

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自作CPUコアとBOOMv3のPPA(Performance, Power, Area)を比較する (2. 性能の解析)

自作CPUコアをBOOMv3と比較したくて、ベンチマーク(Dhrystone)、論理合成面積、タイミングを比較してみた。 タイトルではPPAと言っているけど、正確ではない。まあ似たようなもんでしょ。

  • 性能:Dhrystoneを測定した。自作CPUコアのStandardがBOOMv3に匹敵する性能を出すが、Smallはかなり遅い。これについては、パイプラインビューワで何が起きているのかチェックしなければ...
SCARIV : Standard 1081,702
         Small    1656,106
BOOMv3 :          1173,087

波形とリソース使用量を確認すると、LSUはやはり2本パイプラインを用意しなければならないのと、LDQ・STQは大きめに用意する必要がありそうだ。 ただし、BOOMv3と比較するとキャッシュのブロックサイズが非常に大きく作ってあるので、これを絞って面積削減してもいいのかな。

いくつかリソースを調整して、性能が少し出るようになってきた。あとは、論理合成で面積がどれくらい太るかを確認しなければ。