RISC-Vのコンパイラとしては主にGCCが提供されており、LLVMはいつからか開発が停止していた。
ところがここ数日でLLVMに関してアップデートがあったようで、どうやら開発はまだ継続している様子。
[llvm-dev] RISC-V LLVM status update
本家の最新に近いリビジョン(rL311271)に対するパッチとして開発されているようだ。
メインプログラマー(?)のAlex Bradbury氏によると、
- 2-3週間のうちに落ちているリグレッションテスト, ABIコンプライアンステストをパスさせ、MCレイヤバックエンドを実装する。
- 10月末までに、Clangツールチェインドライバ、初期のMAFD MCレイヤ+codegen, 呼び出し規約を実装する。初期のベンチマークプログラムをRISC-V GCCの比較として評価し、生成コードの品質を向上させる。
- 12月末までに、MAFDのサポートを完了させ、MAFDのコンプライアンステストとより大規模だcodegenのテストを実行する。さらにバックエンドのドキュメントを拡張し、生成コードの品質を向上させる。
ということだ。とりあえずはマイルストーンも設定されているようだし、LLVM for RISC-Vの開発が進んでいるようで良かった。 とりあえず進捗に注目かな。