年末なので技術以外のことも日記に書きたいと思います。1年に1回くらいは、エモい記事を書いてもいいでしょう。 まあ今年のまとめみたいな記事です。
今年も飽きもせずほぼ毎日技術ブログを書いていました。今見たら今年の投稿数は340件に近いので、まあほとんど毎日といってもいいと思います。
書いているテーマは多岐に渡っている、と自分では思っていますが、結局ほとんどの内容はコンピュータアーキテクチャの話だったり、RISC-Vの話だったり、あとは量子コンピュータも少しハマりました。 そんな感じでハードウェアばっかり触っています。 「FPGA開発日記」のはずなんですが、業務も含めプライベートでもFPGAはあまり触っておらず、もっぱらソフトウェア作って遊んでいるか、ハードウェア作ってもVivadoで論理合成して終わっているか、シミュレーションして終わりです。 全然FPGA関係ありませんね。
ブログを始めるきっかけと続けるモチベーション
さて、私はもともとコンピュータアーキテクチャについて勉強するのが好きで、学生時代から一貫してハードウェア設計を専門に勉強しています。
合計して3回くらい卒業論文を書いたことになるのですが、全てハードウェア設計がらみ、しかもプロセッサ開発なのでブレないですね。でもあまりその分ちゃんと知識がついたかというとそんなことはなくて、まだまだ勉強しなければならないことはたくさんある。
ブログも含め、常に重視していることは常に手を動かすこと。教科書を読めば何となくわかった気にはなるけども、それは見せかけで、実際に自分で手を動かしてみるとうまくいかないケースは良くある。 だから一般論を学ぶだけでなく、自分で手を動かした結果をしっかり残す。これが私のブログを書くモチベーションになったりしています。
さて、そんな訳で飽きもせずずっと技術的なことをブツブツとネット上に書き散らしていたおかげで、最近はいろんなところに呼んでもらってしゃべる機会が増えました。
2017年は、
- Design Solution Forum 2017
- RISC-V Day Tokyo
そして2018年は、
- Design Solution Forum 2018
- RISC-V Day Tokyo
- RISC-V Day Fukuoka
- Embedded Technology 2018 テクニカルセッション
さらに今年は2本の連載(CQ出版インターフェース、APS)も書かせてもらい、いろんな場所で出しゃばりました。 ちなみに各所で、「このアカウント名は何と読むのか?」と聞かれましたが、本人も分かっていません。最初にアカウントを取ったときはこんなことになるとは思っていなかったので、特に考えていませんでした。
気が付いたら権威のある国際学会(の併設ワークショップ)で話をすることになった
タイトルに書いた「権威のある国際学会」というのはMICRO51のことで、日本で今後私の生きているうちで開催されることは無いんじゃないか、というくらいの国際学会です。
MICRO51では併設してワークショップも開催しており、そのうちの1つでRISC-V Workshopを実施した、ということで、それに呼ばれました。 10/20日の土曜日、発表時間はたったの15分。 別に本発表でもないし、たぶんこのワークショップの発表審査なんてザルでしょうから、別に凄くもなんとも無いんですけど、その場に立って話ができたというのは、普段出不精の私にとっては非常に光栄なことでした。
まあ、でも個人参加だったので宿泊から移動まで全部自費だったんですけどね。たぶんもう行かない。 ついでに、発表資料も全部回収されたのですがいまだにウェブサイトにアップロードされていません。良く分からんな。まあ私のはアップロードしているので、自由に見てください。
ちなみに、RISC-V Workshopのウェブサイトで私のプロフィール紹介が載っているんですが、だれが書いてくださったのか分かりませんが非常に面白くて笑ってしまいました。
Mr. "@msyksphinz" is the author of FPGA Developer's Diary in Japan and known as the cutting-edge influencer in the society of computer architects. Despite of his major presence in the industry, he chooses to stay anonymous.
「@msykshinz氏は日本のFPGA開発日記の著者で、コンピュータアーキテクチャの先端技術のインフルエンサーとして知られています。産業界における彼の大きなプレゼンスにも関わらず、かれは匿名であり続けることを選択しています。」
私がこの技術ブログを書き続けてよかったなと思うことは、意外にも業界の著名な方が読んでくださっているということ(つまり適当なことは書けない!)、そしてRISC-Vをはじめとする業界の凄い人たちに関わることができたということ。 単なる趣味人間がここまでいろんな人に関わってこれたのは、頭が悪いなりに毎日アウトプットし続けたからかな、と思っています。
今後はどうするのか、という話ですが、これまで通り相変わらず自分のペースで自分の好きなことをブログに書いていきたいと思います。 いつも自分に心がけているのは、概念的な大枠だけを語って偉そうにしている「評論家」にはなりたくない、ということ。 評論家はインフルエンサーとして重要な役割があり、そんな人は一定数必要だとは思いますが、私はそういう立場は似合わない。
「評論家」にならないための心構え
皆さんの会社にも時々いますよね。通称評論家。
「手を全く動かさずに、口だけ動かす人」のことを評論家と呼んでいます。何となくそれっぽいことを言っているように思えるけど、ちゃんと聞いてみるとあんまり大したことは言っていない人。
持論ですが、そういう人は、昔はバリバリに働いていたんだと思う。が、歳を取るにつれて偉くなり、手を動かさなくなった。
偉くなった分いろんなところで話をしたり講演したりする機会は増えたけど、手を動かさなくなったので深入りする話ができなくなった、そんな感じだと思います。
自分はそうはなりたくない。なるべくなら一生手を動かして最前線でいたいと思っています。 だから、常にアウトプットを出し続けるという、これは自分にとってのノルマかな、と思っています。
目標を設定し、それに向かって活動するということ
Youtuberのヒカキン氏も、「毎日継続して動画を投稿する人の方が消えない」と言っていたように、内容がまとまっていなくても、毎日何か文章を書き起こすというのは、非常に重要なルーチンとして自分の中にあります。
ただし、これが万人に言えるかどうかは分からない。毎日変に続けるよりも、時間を空けつつきっちりまとめ上げる方が得意な人もいる。 なので「毎日続けること」が、万人にとっての解決策である、とは言うつもりはありません。
私が思う、第一線で活躍し続けるために重要なことは、「何かを成し遂げること」だと思う。
それが、「毎日ブログを書くこと」でもいいし、「OSSとして何かをリリースする」でも良いし、別にコンピュータ関係でない目標でもいいし、目標を設定して、それに対して自分が何をするのか、ブレークダウンするという能力が、必要なスキルではないかと思っています。
そういえば昔GAFAの本を読んでそんなことが書いてあった気がする。
という訳で、エモい記事でございました。今年の目標振り返りは、年末にやりたいと思います。思い出を語る日記でした。