FPGA開発日記

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RISC-V Foundationのメンバーのインタビュー記事から考える、半導体で生き残る道

RISC-VのFoundation Memberの一人、"Krste Asanovic"のインタビュー記事が掲載されている。

普段このような細かいニュース記事をブログにすることはないのだけれども、この記事を読めばRISC-Vが何を狙っているのか良く分かるので、興味のある人は読んでほしい。

circuitcellar.com

ここで彼が答えていることはRISC-Vの概要、そして狙っているターゲット、RISC-Vの将来について。 これらについては、ほぼ私の考えている事と一致しているというのは正直安心した。

つまり、

  • ISAをオープンソースにすることによって誰が利益を享受するのか?

    • ARMのような高価なコアを購入することのできない中小ベンダ。
  • 既にARM、x86が占拠しているマイクロプロセッサ業界において、何処をターゲットにするのか?

    • IoT、自動車分野など、まだ上記のプロセッサが占拠できていない場所
    • (私の意見だが)、IoTはまだしも、自動車は難しいと思うんだな。。。制御マイコンは工場などの品質を含めた協力が必要、上位はより高性能なアクセラレータが必要。。。

プロセスが進むにつれてGoogleNVIDIAなど、一部の巨大企業のみがチップを作れるようになっている。 一方で古いプロセスにて、無料でIPを使うことができ、プロセッサを含めデザインを構築することができるというのは、現在の産業界の摩擦(技術はあってもチップを作るお金がない)などの問題を解決することができるとしている。 つまり直接RISC-Vの利益を享受できるのは、協賛に入っているGoogleMicrosoftNVIDIA、も含めだが、より重要なのはあまりお金を持っていない中小企業だ。

また、これまでの少品種大量生産から、大量のバリエーションを少量ずつ生産するというモデルに代わる際、現在のIPビジネスは成り立たなくなり、自由に利用できカスタマイズできるOpenISAに利点が集まるとしている。

これを読んでわかることは、もう日本の古い半導体企業を含め、プロセッサなんて差異の出ない分野に取り組んではいけないということだ。

プロセッサは汎用品で十分。むしろ最も時間をかけずに実装できるものを選ぶべき。そして、その傍に何を搭載するか、アクセラレータだったり、ペリフェラルだったり、ソフトウェアだったり、そちらに焦点を当てないと乗り遅れるぞ、と言っているんじゃないのかい?

とまあ偏った考え方をしてみたが、RISC-Vが狙っているのはこのような世界ではないかと思えてきた。

RISC-Vがプロセッサの世界で標準として確立されるならば、そのメリットに大いに享受して、ほかの人はそれ以外のことを考えるべき、じゃないだろうか?