FPGA開発日記

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富岳のプロセッサA64FXのマイクロアーキテクチャマニュアルを読む(7. TLB / キャッシュ / MAC)

スーパコンピュータ富岳のプロセッサA64FXに関するマイクロアーキテクチャが公開されている。こういう情報はあまり出てくることが無いので、とてもありがたい。

github.com

せっかくなのでまとめていく。最初は勉強のためにPowerPointにまとめていたのだが、資料を切り貼りしながらブログに乗せていくことにした。


  • Memory Management Unit
    • TLBの構成。
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  • キャッシュの構成とキャッシュ階層について。
    • L2キャッシュは4CMG(Core Memory Group)で構成される。
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  • L1キャッシュ・L2キャッシュの構成
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  • Move-In / Move-Outについて
    • Move-Inはデータの書き込みおよび命令コミットによりメモリ操作が確定すること。
    • Move-Outはデータを読み込んで命令を確定させること。
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  • Move In Bypass
    • Movi-Inを待たずして、データを次の命令にフォワードすることができる。
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  • ゼロフィル。ARMv8のDC ZVA命令によりキャッシュによりゼロを書き込む。
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  • Memory Access Controller
    • 外部メモリアクセスに関する制御を司るためのコントローラ。
    • HBM2をサポートする。
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  • メモリアクセスの性能
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