RISC-V Workshop Zurichで発表された、RISC-Vのオープンソースのプロセッサコアと環境を提供するためのグループ、OpenHWの概要が発表され、その資料を読んだ。
- OpenHW Group Proven Processor IP Corporate & CORE-V Overview
OpenHWグループとは
OpenHWグループは非営利のグルーバル団体であり、ハードウェアとソフトウェアのデザイナがコラボレーションしてオープンソースコア、関連するIP、ソフトウェアなどのツールを開発するための団体である。より品質の高いオープンソースハードウェアを提供することが目的となる。
CORE-VシリーズはRISC-Vをベースとしたオープンソースのコアおよびサブシステム、そしてソフトウェアツールなどの集合体である。CORE-Vファミリは品質の高いオープンソースコアを提供することを目的とする。
- オープンソースプロセッサコアのロードマップを公式に作成する。
- プロセッサコアおよびハードウェア/ソフトウェアエコシステムの維持、進化、およびオープンソースライセンスを担当します。
- ユーザーコミュニティの技術やニーズの変化に対応する
- 商標または認証マークのライセンスを管理することで、プロジェクトまたは製品がそのマークを使用できるかどうかを決定します。
メンバーシップ・コントリビュータ
- プラチナメンバ - 多くの投資+最大3人までのアクティブなコントリビュータ
- ゴールドメンバ - Mediumな投資 + 2人までのアクティブなコントリビュータ
- シルバーメンバ - Smallな投資
- テクニカル・マーケティングワーキンググループとサブタスクグループに参加することができる。
- プラチナ・ゴールド・シルバーメンバは所属しているワーキンググループの投票権を、1人1票持っている。
- アソシエイト メンバ(投票権を持たない)
- テクニカル・マーケティング ワーキンググループとサブタスクグループへの参加する権利を持つ。
複数の多国籍なパートナーから構成される
OpenHWグループの初期スポンサー
SoC開発に必要なコスト
- ソフトウェア、RTL設計、検証、物理設計がSoC設計に必要なコストの90%を占める。
- 高度に差別化されたIPブロックと機能であれば、この投資は問題ないが、汎用CPUはオープンソースモデルを使用することでこれらのコストを削減できないか?
どのような問題を解決しようとしているのか?
- IPの品質
- ハーネスコミュニティ最高クラスの設計と検証の貢献
- エコシステム
- 許容された用途
- ビジネス上、および法律上のリスクを最小化するために寛容なオープンソースライセンスとする。
RISC-VのCORE-Vファミリ
ETH ZurichのPULP Platformから、RISC-Vコアの最初の提供を受ける
- Ri5cy : 32-bit, 4ステージパイプライン, RV32IMC (https://github.com/pulp-platform/riscv)
- Ariane : 64-bit, 6ステージパイプライン, RV64IMCD (https://github.com/pulp-platform/ariane)
ワーキンググループ
- テクニカルワーキンググループ
- コアタスクグループ
- コアIPのロードマップをおよび各種アプリケーション向けのISAおよびマイクロアーキテクチャを定義する。
- ロードマップに基づき、新しいコアIPなどを開発する。
- コアIPのロードマップをおよび各種アプリケーション向けのISAおよびマイクロアーキテクチャを定義する。
- 検証タスクグループ
- プラットフォームタスクグループ
- コアタスクグループ
- マーケティングワーキンググループ
- コンテントタスクグループ
- イベントタスクグループ
デモンストレーション
- CORE-V NXP VEGA
- RI5CY、Cortex-M4F、Zero-RISCY、Cortex-M0+のチップ
- GreenWaveのCORE-Vデモ : GAP-8
- OpeSpin CORE-V