FPGA開発日記

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「インターフェース」で連載しているRISC-V記事が最終回を迎えました

CQ出版さんの雑誌「インターフェース」で連載していた「オープンソースCPU「RISC-V」の研究」が今月号で最終回を迎えました。

13回にわたり長々と連載をしてきましたが、今回で一応一区切りということになります。

連載を開始したのはおおよそ1年前で、ほぼ1年かけてRISC-Vの基本的な部分を紹介してきました。 この原稿を書いたのは1年半前くらいで、連載を掲載していく中でかなり情報が古くなってしまった部分もあります。 そのあたりは私の日記の方でも新しいものを試した来ましたが、RISC-Vの非常に基本的な部分は、当時からあまり変わっていない印象です。

その代わり、様々なRISC-Vボードや、RISC-Vのオープンソースデザインも公開されるようになってきました。 当時の、まだ誰もRISC-Vについて知らない状況から、少しずつ変わってきているように思います。

ただし、RISC-Vが普及するためにはまだ障害がたくさんあると思っています。 サーバ側はx86の独り勝ち状態、IoTの分野はArmが席巻しているなかで、どこかしらで既存のアーキテクチャと正面衝突をする必要がある。

また、現在はまだ注目されるだけの状況ではあるが、今度はこれを普及させるフェーズに移らなくてはならない。 はっきり言って日本ではまだ全く普及していない。 「誰かやってくれるならばウチも試してみるかな」みたいな状況だと思います、みなさん。正直なところ。

だから、まあ自分が人柱になって少しずつRISC-Vの現状をお伝えできればなと思う。 もちろん、RISC-Vだけでなくほかのことも興味がある。 インターフェースさんでは、RISC-Vをはじめとするコンピュータアーキテクチャ界隈だけでなく、自分のほかに興味を持っていること(量子コンピュータとか、低レベルプログラミングとか)その辺も機会があれば記事にしていただきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします(と、媚を売っておく...)。

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