RedHatより、RedHat Enterprise Linux 7.2が開発者向けに無償公開された。
RedHat Enterprise Linuxといえば開発者向けに推奨されているLinux OSであり、ハードウェア設計者にとってはEDAツールのインストール先として推奨されているケースが多い。 僕も会社ではRedHat Enterprise Linuxを使っている。別にCentOSでも構わないが、しっかりサポートを得られるのはRHELだし、インストール時にトラブルに合う確率も低い。 RedHat系で動作確認をしたいときは一度は試しておきたいディストリビューションだったりする。
これまではRedHatを使いたいときは有償だったのだが、どうやら今回開発者向けに無償公開されたようだ。 このあたりの解説を見れば大体分かる。
Red Hat Enterprise Linux Developer Program - Red Hat Customer Portal
どうやら、開発者向けのバージョンDeveloper Suiteは全くサポートは受けられないということだろうか。 ただしソフトウェアのアップデートにはしっかりアクセスできるし、別に趣味のプログラミングの環境として使うだけなので個人利用ならば問題ないだろう。
早速ダウンロードして、仮想環境上にインストールしてみよう。
RedHat Enterprise Linux 7.2をダウンロードしてインストールする
ダウンロードにはRedHatのDeveloper Subscriptionに登録する必要がある。僕はGoogleのアカウントを使って登録した。 この後、ユーザ登録するとダウンロードできるようになる。インストールガイドもその時に入手できるようになった。
インストール中にはいくつかライセンスの契約の確認をする操作があった。これまで結構CentOS系や、Scientific LinuxなどのRedHat系のLinuxをインストールをしてきたが、これ系のメッセージと確認が出てきたのは初めてだったなあ。
インストール時に「パッケージとして開発者用のソフトウェア」と「GUI」をインストールしておいた。これはダウンロード時に参照できるインストールガイドに載っている。
このページを見るとわかるとおり、ベアメタル、Hyper-V、VirtualBox, VMwareでのインストール方法のガイドが載っている。僕はVirtualBoxを利用した。
無事にインストール完了した。また、Guest Additionもインストール出来た。
GUIはUbuntuと比較すると非常に軽快な印象だ。まあ、GUIはどっちにしろ開発用とならば使わないし、そのうちどうせSSH経由でアクセスするようになるんだから、大したことではないだろう。
とりあえずは、せっかくインストールしたので活用して行きたい。以下の記事にも興味がある。
なお、Red HatはMicrosoftと協業し、Microsoftの.NETをRHEL上で動作できるようにすることを2015年の11月に発表したが、今回Microsoftの開発者向けイベント「Build 2016」で、この動作デモをステージ上で行なうとともに、.NET coreおよびASP.NET、Entity Frameworkのオープンソース版をGitHubで公開した。また同時に、.NETファウンデーションへの参画を表明した。