Benchmark Stresses Big Chips | EE Times
EEMBCがCoremarkの新版を発表した。"Coremark-Pro"と呼ばれるこのベンチマークは、組み込み業界では既にデファクトスタンダードとなっている「Coremark」を改良したものである。 中身は複数のベンチマークセットから構成されており、
- 整数演算系アルゴリズム
- 浮動小数点系アルゴリズム
- fast-Fourier transform,
- a linear algebra routine derived from Linpack,
- an enhanced version of the Livermore Loops benchmark,
- a neural-net algorithm to evaluate patterns.
初代Coremarkには浮動小数点のアルゴリズムが搭載されていなかった(その代わりに、FPMarkというものがあった)が、今回は浮動小数点も備えている。
さっそくスコア一覧には、名立たる半導体メーカのCPUが掲載されている。日本のCPUは無いねー、というか、掲載されているのは殆どがプロダクション、タブレットとか、その領域でベンチマークを取っており、 CPUコア単体で各社が測定する、という段階では無さそうだ。
EEMBC -- The Embedded Microprocessor Benchmark Consortium
おそらく新ベンチマークを公開した背景としては、Coremark/MHzで計測すると、初代Coremarkは小さいCPUでもローカルメモリ上にプログラムが載ってしまえば高いスコアを出せる、またパイプラインが短い程高いスコアが出しやすい、などの問題(不公平?)を解消するために、ある程度大きなベンチマークで、メモリアクセスを激しく行うようなベンチマークを用意したのではないだろうか。まああくまで予想だけれども。
さっそくダウンロードしたかったが、何故かダウンロードボタンをクリックすると初代Coremarkが落ちてくる。何故じゃ。 これを計測してみた話題も、近々書けたらいいな。